ウルトラウッドコラム工法

ウルトラウッドコラム工法は、従来の「柱状改良工法」と「木杭工法」の短所を解消し、長所を引き出すために開発されました。摩擦力などが期待できる柱状改良工法の利点と既製杭で品質が安定している木杭の利点を併せ持った工法となっています。そのため、小さな径で改良長を短くしても、大きな支持力を得ることが可能となりました。また、その評価は多くの実験結果から証明されています。

施工手順

<施工手順>コラム芯セット/空堀/堀進・吐出・攪拌/先端処理/引上げ・攪拌/芯材を挿入/完了
1. 準備工
敷き鉄板・表層地盤改良などの養生、地中障害物・転石の除去、芯出し・マーキングなどを行います。
2. 位置決め
コラム施工位置に掘削攪拌機の中心を合わせた後、オーガーの傾斜を調整します。
3. 空堀掘進
所定の深度まで空堀掘進します。(空堀が必要な場合)
4. 掘進攪拌
貫入速度と固化材スラリーの吐出量を所定量に保ちながら掘進攪拌。
5. 先端部練り返し
所定の施工深度に到達したら、改良体先端の攪拌を入念に行います。
6. 引き上げ攪拌
所定の速度で引き抜き攪拌を行います。この際固化材スラリーは注入せず、オーガーは逆回転させます。
7. 品質管理試験
所定の固化材配合量・羽根切り回数の確認や、比抵抗の測定、対象土質をサンプラーにて所定の深度からモールドコアの採取を行います。
8. 木材(芯材)を挿入・完了
センター治具などを設置し、コラムの中心に木製芯材を所定の深さまで埋設する。この際、コラム天端を芯材の天端を揃える。

コラムの諸元

コラムの諸元
設計基準強度
改良体:Fc=700kN/m2 芯材:Fc=13.86N/mm2 =13860kN/m2
長期許容圧縮応力度
改良体:Fc=233kN/m2 芯材:Fc=4620kN/m2
改良体径
D(mm)
芯材径
d(mm)
改良長
L(m)
芯材長
Lw(m)
先端平均N’算定範囲
(改良体先端から)
400 80 2.5 L-0.5 上2.5D~下1.88D
500 90 3.5 上2D~下1.5D
600 100 4.5 上1.67D~下1.25D

施工機械

  • 建柱車
  • バックホウ
  • ラフタークレーン式
  • 小型クローラー式