ウルトラコラム工法NEO

ウルトラコラム工法NEOは、実績のあるウルトラコラム工法の技術をベースにして、環境負荷低減・品質向上を達成した柱状改良工法です。特殊混和剤(ウルトラリキッド)を使用することで、セメントミルクの水固材比を最高40%まで高濃度化でき、高強度低残土の柱状改良体を築造できます。

特徴

1. 独自の技術で攪拌効率アップ
新開発の十字型共回り防止翼の採用で攪拌作業を効率化しました。
2. 確かな品質管理
ミキシングテスター(比抵抗測定器)で攪拌状況を確認し、サンプラーで対象土質のコラムの強度などを入念にチェックし、施工品質を高めます。
3. 多彩な改良形式を選択可能
目的に応じて杭形式(杭配置、接円配置、ラップ配置)、ブロック形式、壁形式など、さまざまな改良方式を選定できます。
4. 小規模建築物にも対応
戸建住宅をはじめ、3階以下の小規模建築物の柱状改良杭工事にも対応できます。
5. さまざまな現場に対応
施工現場に合わせて、小型クローラー式やラクタークレーン式、建柱車、バックホウなどさまざまな施工機械を選択できます。
6. 幅広い土質に適応可能
攪拌効率が高いので、砂質土、粘性土、ローム、シラスなど、幅広い土質に対応できます。
7. コラム径φ500~φ1300mm
施工できるコラム径は、小規模建築物ではφ400mm~φ800mm、一般建築物ではφ500mm~φ1600mmです。また、最大改良長が20mまで適用範囲が広がりました。
8. 低騒音・低振動
周辺環境への影響を最小限に抑えることができます。

仕様及び適用範囲

改良形式 杭形式(杭配置、接円配置およびラップ配置)ブロック形式、壁形式
適用構造物 建築物、土木構造物、擁壁および工作物
掘削ロッド数 単軸
掘削攪拌機構 水平方向掘削攪拌機構
共回り防止機構 共回り防止翼を十字に装備した本工法独自の防止機構
掘削攪拌翼枚数 掘削翼を含め6枚
施工サイクル※1 1サイクル施工
施工速度 2.0m/分以下
羽根切り回数 450回/m以上
適用地盤 砂質土、粘性土、ローム
適用建築物 小規模建築物※2 小規模建築物以外
最大改良長 12m
ただし、φ400mmの場合は4.5m
20m
コラム径 φ400mm  φ500mm
φ600mm  φ800mm
φ500mm~φ1600mm
固化材配合量 砂質土地盤、粘性土地盤 250kg/m3
ローム地盤 300kg/m3
砂質土地盤、粘性土地盤の場合は100kg/m3以上、
ローム地盤の場合は250kg/m3以上で配合試験による
設計基準強度 1000kN/m2(砂質土、粘性土)
700kN/㎡(ローム)
150~2500kN/m2(砂質土、粘性土)
500~1500kN/m2(ローム)
固化材 一般軟弱土用固化材
適用地盤がローム地盤の場合は、一般軟弱土用固化材
より高い固化材を有するもの
配合試験による
添加材 ウルトラリキッド
  1. ※1 施工試験などによって要求される設計基準強度が確保できることを確認した場合に限り、2サイクル施工を採用できる。
  2. ※2 下記の1)~4)の条件をすべて満たす建築物
    1)地上階:3階以下  2)建物高さ:13m以下  3)軒高:9m以下  4)延べ面積:500㎡以下